雨。(上) [小説]
多分少しずつ話を分けた方が読みやすいのかなー?とか思ったりしたので短いくせに上下に分かれてます。
今回は雨のはなし。私は雨より雪が好きかな。
空はもう見えない。どこまでも透き通って見えたあの空は今はもうあの壁の向こう。
雲がこの広すぎる空間をを覆い尽くすのにそんなに時間はかからなかったのだろう
気が付いたらまっ黒な雲から地上に向かって大粒の雨が降っている。
そしてあいにく今は冬の初め、氷のように冷たい風が雨を誘ってぶつかっては逃げていく。
あいつの言うとおり傘を持ってくればよかったか・・・・
俺は一人空を見上げて立ち尽くしていた。
*
「ちょっと出かけてくる」
そう言った彼女についていくと行ったらビンタがとんできた。
広げると結構量が入りそうな折りたたみバックとちょっとふくらみ気味な小さな財布をポケットに持って準備は完了らしい。
「傘を持っていったらどうなんだコラ?」「断る、すぐ帰ってくるしな」
天気予報で今日は雨が降るとか言ってたから勧めてみたが必要ないらしい。
急いでこの場から逃げるかのように走り出すその横顔に悔しそうな表情がにじんでいたのは・・・・気のせいなのかな。
扉が閉まったと同時にひらりと舞った1枚の切れ端にまだ誰も、一番近くにいた俺でさえも気づいてなどいなかった。
空には雲がひっそりと覆い始めていた。
*
俺がこんなに走り回る羽目に遭ってるのは仕方ないといえば仕方なかったし、自分のせいなのだとわかってはいる。
というか、なんで俺なんだろう。
事の発端はチェスだった。
あのスーツをきっちり着こなしいつでも黒い笑みを浮かべているあいつとチェス盤も見たことがない素人の自分が勝負して勝てる訳もないだろう。やることもないからって勝負を受けなければよかった・・・
勝負に負けたやつは勝ったやつの言うことを一つ聞くことになっている。
やつは俺に1枚のメモを渡して自室に戻っていった。
あとがき
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。なんとも文章書くのが慣れてなさ過ぎてなりません;
がんばってみんなの名前を出さないで書いたけど多分1人完全にバレバレ(←
ここからそのまま続けるのが難しそうなのできりました;み、みなさん話はちゃんと上から読みましょう;
この調子で書いてみようと思います。あと1話ぐらいならストックがあるんだけどな;
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